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夜も深まったし怖い話でもしようぜ
57 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:07:32.07 ID:VAmARMPt0
広島県でも割と有名な心霊スポット(黄○山)に去年の冬に、
友達6人ぐらいでその山に向かいました。
その日は寒く、地面をうっすらと白く染める程度ですが雪も積もっていたそうです。

車二台で山に入っていき、頂上付近で車を止めました。
男3人(A君,B君,C君)は車を降りて山の中に入っていきましたが
男1人(D君)と女の子2人(Eさん,Fさん)は「怖い」といって車の中に残りました。

しばらくして、EさんとFさんが車内で話をしていると、
もう1台の車に残っていたD君が車内に入ってきました。
「どうしたの?」
と、Fさんが聞くと、D君はおびえた表情で説明しました。

その内容というのが、1人で車の中で音楽を聞いていると、
車の外で足音が聞こえたと言うのです。
D君はA君達が戻ってきたのかと思っていたのですが、
すぐにそれが違うと気づきました。
D君の乗っている車の中では
怖さを紛らわせる為にボリュームをめいいっぱい上げた音楽が流れていたのですから。

そして足音がだんだん近くなっていくのです。
D君は、怖くなって足音が聞こえる方向の逆側に背中を押し付けて震えていました。

58 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:08:21.19 ID:VAmARMPt0
足音が車のすぐ近くで止まりしばらく静かになりました、
D君はおそるおそる足音が聞こえた方の窓から外を見ようとしたとき、

「ドン!」
という音が上から聞こえました。
そしてD君は上(この車の天井はサンルーフがついていたので上が見える)
を見上げました。

そこに白い服を着た女の人がサンルーフにへばりついていたそうです。
D君は慌てて車を飛び出して、2人がいる車に逃げてきたそうです。

A君達は一通り山の中に見て周り車に帰ることにし、山を下っていると
B君がトイレに行ってくると言い、
山道を外れ誰にも踏み荒らされていない新雪の上を踏みしめながら奥に入って行きました。
地蔵がある広場のような所で用をたして戻ろうと振り返ると、
その場所まできた自分の足跡の他に小さな子供のような足跡があったいたそうです。
しかも、その足跡はB君のすぐ後ろで止まっている足跡しかなく、
戻っていった形跡がなかったそうです。

B君は走ってきた道を戻り、A君とC君に合流すると走って車まで戻りました。
そこでD君の話を聞いて、すぐに山を降りて家に帰ったそうです。

次の日、私はD君に話を聞いて半信半疑でD君の車を見せてもらいました。
すると車のサンルーフの窓に人の体の跡がくっきりと残っていたのです。


59 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:09:56.50 ID:Y9ueW4PQO
一昨年の話。
三重の県境の山奥に現在は使われていない私鉄のトンネルがある。
この場所は心霊スポットとしてなかなか有名だったりする。

夏場に男だけ六人でその場所へ向かった。
トンネルの入り口にたどり着き、俺、A、Bが中に入り、トンネルを抜けたあと往復してくることになった。
全員で行くはずだったのだが、まぁお決まりのパターンで三人脱落。
ビクビクしながらもトンネルを抜けて、これからどうするかを相談。
で、さらに直線上にあるもう一つのトンネルへ向かうことにした。
ところが、いくら歩いてもトンネルが現れない。すぐに見えてくるぐらいの距離なのに。
おまけにBが「なんか気配がする」と何度も言う。
一先ず諦めるしかなく、その日はそのまま退散。
同じようにして肝試しに来ていたグループがいたんだが、
入り口で女の子が泣き出し、座り込んでしまった事を覚えている。

で、去年、俺抜きで同じメンバーが夏場に再びトンネルへ。
この時もBは何人かと向こう側のトンネルへ向かった。

すると、あったんだよ...
もう一つのトンネルが
それも数百mも離れておらず、トンネルの抜けたすぐ先に。

60 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:13:35.27 ID:ivV8PPwD0
>>58
縮地の法の逆をするとは、妖術師の霊だな


61 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:15:02.73 ID:K2wG9Xk/0
ちょっと体験談でも書こうか

霊感とか全くないんだけど1度だけ金縛りになったことがある
自分の部屋で寝ていて真夜中にふと意識が覚醒した
だけど体が全く動かせずまぶたも縫い付けられたように開けることができなかった

しばらく動こうともがいていると胸のところが急に重くなった
何かで押さえつけられてるような なにかが乗っているような感じだった


つーかあれは胸の上に誰かが正座してた
そんでずっと俺の耳のすぐ近くで

「あああああああああああああああああああ」って言ってた

結構怖かったけどそれ以降何もないしだいじょぶだろ
つーかスレ汚しかな?すまね

62 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:16:23.46 ID:ivV8PPwD0
>>61
キメェ!

63 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:17:02.16 ID:1bXnINGbO
箱庭こえーよ

64 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:18:18.63 ID:VAmARMPt0
>>61
|A`) 顔を見ればよかったのに

65 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:18:56.14 ID:8mx6vzaSO
kwsk

66 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:22:26.93 ID:Y9ueW4PQO
こ〜こはど〜この箱庭じゃ?
と言うフラッシュのサイト

67 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:24:37.58 ID:K2wG9Xk/0
>>62
きもくてごめんね

>>64
目が開かなかったし見なくて良かったと思ってる


68 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:32:32.60 ID:VAmARMPt0
高校の時、バイト先のおばちゃんから聞いた話です。

30年ぐらい前の夏。
高校に入ったばかりのおばちゃんは大阪の山奥に住んでいました。

夜、地元の夏祭りの太鼓練習が終わり、
友達の女の子二人A、Bを連れておばちゃんの実家に行ったそうです。
そこで、肝試しの話になりました。

場所はおばちゃんの家からもう少し山の方に登ったトコにある養豚場跡。
その養豚場は戦時中に持ち主が亡くなって、
それ以来ほったらかしの状態だったそうです。
別にこれと言って噂がある訳でもなかったのですが、
まあ、怖そうと言うことで三人で向かいました。

行ってみると想像してたよりずいぶんと怖かったそうです。
敷地自体はそんなに広くなかったのですが、
山奥なので明かりが全くなく、虫の声しか聞こえないない様な寂しいトコでした。

3人とも
「私は怖くない」
と言うライバル意識めらめらでまず家屋の方に息をのんではいったそうです。

その時、先頭を歩いていたAが
「そんな怖いこと言わんといて」
と言いました。

69 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:33:12.07 ID:VAmARMPt0
中に入るともうぼろぼろで屋根が抜けて星空なんか見えたりして
結構きゃぴきゃぴしてたそうです。
肝試しと言うより恋談議なってしまって
そのまま3人ではしゃぎながら豚舎の方へ向かいました。

入り口まで来たとき、おばちゃんとBは足がすくんでしまいました。
今までしていた会話が遠くの方へ消えてしまって、なぜか頭の中で
「入ったらあかん。絶対に、絶対に入ったらあかん」
と二人とも思ったそうです。

それでも先頭のAはずんずん喋りながら入っていきます。
おばちゃんは怖くなってしまって後ろ姿をただ見つめてました。

その時、Bがほとんど独り言のように
「・・・外で待っとく」
と言ったので二人ともAが置き去りになるのをわかっていながら、
豚舎の入り口から少し離れた山道までもどったそうです。
そこからは豚舎が見渡せたので

「怖なったらすぐでてくるやろ」
とか言いながらしばらく待ってました。

70 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:33:51.69 ID:VAmARMPt0
おば「・・・・・・入ったあかんって思った?」
B「・・・思った」
おば「・・・私そんなんない方やけど、なんかめっちゃ怖い」
B「なんかAな、」
おば「なに?」
B「わからんこと言うんやもん・・・」

その時、Aが叫びながら豚舎から走ってきました。
Aは喚きながらおばちゃんとBに目もくれず、山道を走り降りていきました。

おばちゃんはその時のAの顔が忘れられないそうです。
人間が本当に必死になった時の顔と言うのは忘れられない位怖いらしいです。
もうその人自身が消えてしまって違うひとの顔が頭に貼り付いてる感じだそうです。
それが親でも、自分の子供でも、
だんなでもあんな顔だけはもう絶対見たくないと言ってました。

二人はすぐさま後を追いかけていって、半狂乱のAをおさえつけました。
Aはすごい力でおばちゃんの腕をつかみ、ずーっと喚いてました。
二人はAを家につれて帰り、落ち着いてから話を聞きました。

71 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:34:24.69 ID:VAmARMPt0
Aのした話です。
豚舎に入ってからも二人がついて来てると思い、
一人でべらべらと喋っていたそうです。

その時ぼそっと何か聞こえました。
Aは、
「もう〜またそんな事言う」
と振り返りました。

誰もいないのでAは今までためていた感情が吹き出しました。
「すぐに、すぐに帰らんと」
そう思い、すぐそこの入り口まで歩き出しました。

また何か聞こえます。
Aは急ぎ足で歩きました。

だんだんとはっきり聞こえてきます。
Aはもう耐えられなくなり、思い切って立ち止まりました。

何も聞こえません。

72 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:34:36.37 ID:VAmARMPt0
ほっとして歩きだそうとしたとき、
耳に唇が当たるぐらいの距離ではっきりと、

「もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。

もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。

もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。

もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。

もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。

もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。

もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。
もう帰られへんよ。もう帰られへんよ。もう帰られへんよ」

と、聞こえたそうです。


73 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:40:54.96 ID:VAmARMPt0
去年の夏、私は両親と父の実家に泊まりに行きました。
祖父母は家の近くに小さな山を1つ持っています。
そこには戦争でなくなった親族の人のお墓や碑のようなものがひっそりとたっています。

千葉から朝早く新潟に向かって疲れが出たのか、
私は祖父母の家につくなりすぐ寝てしまいました。

しばらくしてから、山のほうから心地良い風が吹いてきて、
私は誘われるように起きて山の中に入って行きました。

そこで私が見たものは、すすり泣く女性の姿。

「私ノ所ニ来テ・・・ サミシイ サミシイ」

夢を見ているのだと思いました。

蒸し暑くセミの五月蝿いなき声でいっぱいの山の中で、
私はその女性が可哀相になって身動きがとれなくなっていました。

・・・気がつくとそこは寝室。
畳の上でうちわを握ったまま、まだ身動きをとれずにいました。
「金縛りかなぁ・・・?」
すると、枕元に人の気配を感じたのです。
ゆっくりと視線をそちらに向けました。
そこには、さっきの女性が白装束を来て、にっこりと笑い、
手を合わせて私を見下ろすようにして立っていました。

「イッショニ イテクレルノネ?」


74 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:45:19.54 ID:ivV8PPwD0
>>73
途中でよく分からなくなったな。場面が前後しすぎ。しかし同じ台詞のリピートは怖い!

美人でグロくなく、あの世に引っ張るんじゃなくて、トイレやオナヌーの時一人にしてくれて、たまにストリップしてくれて、
万が一彼女ができても文句が言わない女の子の幽霊なら一緒に居てもいい。

75 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 04:50:21.08 ID:VAmARMPt0
>>74
|A`) さらっと読んだときにはよくわからなかったけど
    よく読んだらわかった

    一緒にいてくれるね?と言われたら答えるセリフはただ一つ

    よろこんで

76 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:51:51.84 ID:ivV8PPwD0
>>75
お前wwww

77 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 04:58:01.61 ID:+11vXwBhO
豚舎こわかったよ豚舎


78 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:07:04.79 ID:VAmARMPt0
私の家は一戸建てなんですが、
同居してるおばあちゃんがよく変なのを拾ってくるんです。

今困ってるのが玄関にいる人なんです。
その人は家の中に入りたいみたいなんですが、
家には猫が4匹・仏壇があって入れないみたいで
ドアをもの凄い勢いで叩いたり叫んだりしり玄関の上の小窓から覗いたりしてます。
顔は半分腐った状態で半透明男の人というのが珍しく見えました。
こんな状態がもう1年以上続いてていい加減うんざりしてます。
(不思議と聞こえるのは私だけ)

人間じゃ無い物を見すぎてるんで恐怖なんてないんですが、
迷惑なんです。
こういうのどっかにやる方法ないでしょうか?

怖い話しは・・・あんまり自信は無いんですが。
昔、私の友人がよく幽体離脱をしていて、
気持ちがいいからやってみなよと誘われたんです。
何でも空を自由に飛んでると自分の身体に戻った時、
すっきりしてやる気がどんどん出てくるそうなんです。
私の他にも何人かの子が誘われて
みんな次々と体験していって、教室ではちょっとしたブームになってました。

でも私だけが教えてもらった方法
(何通りかありました。)
を試しても一向にできないんです。

79 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:08:00.01 ID:VAmARMPt0
何だか仲間はずれにされたみたいに感じてたらその子が、
『今夜様子を見に行ってあげる』
と言うんです。

来て間違えてる所を見てあげるという言葉を信用して
私はその日もがんばってちょうせんしてみました。
が、やっぱり身体が思うようにいかなくて結局その日も失敗に終わりました。
翌日気落ちして学校に行くと真っ先にその子に言いました。

「やっぱりできなかった」
そしたらその子が
「あんなんじゃ、出来るわけないよ」
と、言うんです。
内心あーやっぱりやり方がまずかったのかなーとか思っていたら

「だって、あんたの上におばあさんが座って幽体が出るのを邪魔してるんだもん」
と気味悪そうに言うとこう続けたんです。

『あんたの顔覗き込んでまるで監視してたみたい』
って・・・・それっきりその子とは疎遠になってしまったんですが
私にはおばあさんの心当たりがまるで無くて少し吃驚してた憶えがあります。

80 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:08:19.62 ID:VAmARMPt0
何年かの後、詳しい友人に幽体離脱は危険だから絶対にしてはいけない
と言われて初めて知りました。

あの時出来てたら・・・と思うとちょっと怖くなります。
あのおばあさんは私の身体を狙ってたのか守ってたのか今では分かりませんが
高校卒業するまでおばあさんが上に乗って寝苦しかったのを憶えてます。

ちなみに、幽体離脱の方法は余りに危険なのであえて書きませんでした。
絶対に試したりしないで下さい。


82 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 05:14:42.24 ID:ivV8PPwD0
>>78
これうざいな。
一昔前だが、GS美神を思い出した。「霊の不法侵入の罪で徐霊」

83 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:17:30.45 ID:VAmARMPt0
>>82
|A`) GS美神は全話読んだけど思い出せん…

84 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 05:18:15.18 ID:ivV8PPwD0
>>83
いや、適当wwww
最初の方って、ビルを不法撤去する霊を徐霊とか、そういう設定じゃなかったっけ?

85 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:19:25.89 ID:VAmARMPt0
>>84
|A`) それは覚えてる
    お札に値段書いてあったっけなww

86 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 05:20:52.05 ID:ivV8PPwD0
>>85
そうそう、8千万の強力お札とかなw
ぼり過ぎwwwww

87 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 05:22:05.65 ID:JxQI5qy9O
>>85
腹筋スレにいるところを発見して吹いたwww

88 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 05:23:22.58 ID:BsdymUtR0
>>81
幽体離脱系のスレはテンプレも練り込まれてるからマジでできるっぽいんだよな。
俺は絶対したくないけど。離脱中は意識が起きてる状態に近くてはっきりしているんだと。
寝ている自分を起こさないように、っての読んで怖くなった

89 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 05:26:30.62 ID:ivV8PPwD0
>>88
ごめん、テンプレ見たけど寝つきの悪い俺からしたら、ただ単に寝るまでやってることじゃねえかwwww
と思ってしまった。

90 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:26:56.97 ID:VAmARMPt0
>>87
|A`) 怖い話を探しつつ糞スレ巡りもしてるからなww
    割合は 糞スレ巡り7割 怖い話探し3割


91 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:27:53.13 ID:VAmARMPt0
インターネットにはさまざまな人間が行き交っている。
そのすべての人間が、普通だと言えるだろうか。
そのすべての人間が、本当に人間だと言えるだろうか。
インターネットですれ違った人間は、どんな人間か。
貴方は、その人間と絶対に関わらないと言えるだろうか。
恐怖の扉は貴方の影から現実に繋がっている。
足踏みすれば貴方は堕ちる。

夜中の12時。
和久はパソコンの前にいた。
毎日チェックしているいくつかのサイトを巡り、
新しいサイトがないか検索にかける。
掲示板を観覧し、時々書き込みをする。
メールをチェックし、来ていればそれぞれに返信をする。
自分のサイトを更新し、反応を確かめる。
チャットを覗き、誰かいれば会話に耽る。
音楽ファイルを聞きながら、知りたい情報を探す。
フリーソフトを起動させ、ゲームを楽しむ。
和久はその便利さに浸っていた。

93 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:28:03.24 ID:VAmARMPt0
夜中の1時。
和久はまだパソコンの前にいた。
一通りする事も終わり、他にする事が思いつかない。
何をしようか、何ができるんだったっけ。
和久は悩みながら、なんとなくお気に入りから検索ページを開き、
<・・・・・・・・・・・・・・・・>
キーボードで文字をでたらめに入力すると、ENTERキーを押した。
<検索結果 ・ 一件ヒット>
和久は天井を見上げていた顔を、思わず画面に寄せた。
まさかこんなでたらめな文字でヒットするとは思わなかったからだ。
検索結果の画面には一行の文字。
< みつかっちゃったよ >
和久は首をかしげた。
ポインタを文字の上に合わせてみるが、なんの反応も無い。
文字にリンクが貼られていないのだ。
首をかしげながら、和久は入力した文字に視線を戻す。
< つぎはわたしのばん >
それは、さっき入力した文字ではなくなっていた。
ウィルスかもしれない。和久の頭に最悪の事態が浮かんだ。
慌てて和久は検索ウィンドウを閉じる。
気づけば呼吸がはやくなっているのが分かった。
今までウィルスに感染した事もなかったし、メールにも気を付けていた。
和久は呼吸を落ち着かせると、パソコンの画面を見つめる。
画面はいつもどおり、なんの変化もない。
夢でも見たのだろうか。それとも、何かのいたずらだったのだろうか。

94 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:28:17.88 ID:VAmARMPt0
夜中の2時。
しばらくダウンロードしてあったフリーゲームを起動させていた和久は、
急にメールの事が気になりだした。
和久にはネット友達が何人かいて、メールのやりとりをしていたのだ。
誰かからメールが来ているかもしれない。
そう思うといてもたってもいられなくなり、和久はネットソフトを起動させた。
和久はメールソフトは使っていない。
かわりにネット上でのフリーメールを利用していた。
さっきのウィルスらしき反応は気になっていたが、それよりもメールが上だった。
お気に入りに登録してあるフリーメールのページを開き、
自分のログイン名とパスワードを入力すると、マウスをクリックする。
すると自分のメールページが開き、新着情報が表示された。
<新着メール 12通>
その文字を見たとき、和久はまたか、とため息を漏らした。
自分のサイトにアドレスを載せているからだろうか、
最近和久のメールアドレスには多数の迷惑メールが届く。
「覚えていますか?」
「急用です」
「女の子と知り合いになりたくなりませんか?」
「頼みがあります」
「メールアドレスを間違えていませんか?」
羅列するメールのタイトルは、すべて以前見た事のある迷惑メールだった。
開けば怪しいサイトへのリンクが貼られていたり、一方的に返信を迫っている。
和久はうんざりしながらも、自分へのメールが多い事には嬉しかったのか、
迷惑メールへの指定をしていなかった。
マウスを動かすといつもどおり、迷惑メールをチェックし、消去する。

95 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:28:31.82 ID:VAmARMPt0
そして残ったのが自分への普通のメールである。
「リンクありがとうございます」
「明日カラオケ行く?」
ネット友達と学校の友達のメールアドレスが表示されている二つのタイトル。
そして、もう一通、気になるタイトルが残っていた。
「さいとにはいなかったね」
見た事のないメールアドレスと、見た事のないタイトルだった。
新手の迷惑メールだろうか。
それとも誰か自分のサイトをみてくれたのだろうか。
メールサイズの表示を見ると6KB、普通のサイズだ。添付はない。
和久は中身がどうしても気になり、ポインタを移動させると、
そのメールを開いた。

「さっき、あなたのさいとをのぞいたんだよ。
けど、あなたはいなかったから、まださがさなくちゃ」

ひらがなだけで構成された、子供じみた文章。
それは先ほど、検索で表示された文章にあまりにも似ていた。
やはり、これはウィルスのたぐいなのかもしれない。
検索しただけで、自分のメールアドレスまで分かるはずがない。
和久はまた呼吸を荒くさせながら、送信元のアドレスを見た。
ウィルスならば、きっと自分のアドレスに違いない、そう思った。
だがそれは・・、和久のサイトに設置された、メールフォームのものだった。
汗が流れるのを感じながら、和久はお気に入りから自分のサイトを開いた。

96 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:28:49.53 ID:VAmARMPt0


<ページが見つかりません、検索中のページは削除された、または・・・・>


夜中の3時。
和久は自分のサイトが消されたショックで、ベットに横たわっていた。
加える事に、さきほどメールをもう一度確認しようとメールページに飛んだところ、
自分のメールアドレスも既に削除された後だった。
続いてお気に入りに登録してあったアドレスも、すべて消えうせていた。
和久はネット上で築き上げてきたものを、すべて失った気がした。
「誰なんだ・・あれ・・」
ウィルスではない、それだけは確かだった。
いくらなんでもフリーメールからメールアドレスを消すなんてウィルスは聞いた事もない。
誰か、クラッカーがやった事に違いない。和久はそう考えた。
画面に目を移すと、真っ白な<ページが見つかりません>のページが開かれていて、
まぶしいほどに暗い部屋の中で光っている。
「ふざけんなよ・・・」
少し涙ぐみながら、そのページを閉じようと起き上がったときだった。
勝手に、その画面が変わった。
真っ白だったページが一気に真っ黒になり、赤い文字で何かが書かれていた。

97 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:29:14.04 ID:VAmARMPt0


「 いたみがち 」


和久はあんぐりとその文字を見つめた。
なんだこれ。痛みがちって、なんだ。
あまりの意味の分からなさに呆然となりながらも、
なにか危険な香りを察知した和久はキーボードのALT+F4キーに手をかけた。
が、手が止まる。
手のひらに何か、ねっとりとした物が触れたのだ。
恐る恐る手を上げると、手のひらにべっとりと、赤い液体が付着していた。
その独特の臭いと触感には覚えがあった。
血だ。
血液だ。
どこか切ったのだろうか。と手のひらの血を拭うが傷はなかった。
が、すぐに血がどこから付着したのか和久は気づいた。
それは、キーボードだった。
キーボードの「い・た・み・が・ち」の部分に、血が付着していたのだ。
「うそだろ・・・」
和久はひっくりかえりそうになりながら、パソコンから離れた。
さっきの文字、さっき表示された文字はここで打たれた物だ。
クラッカーが外から操作して表示させたものではない。
すると、この部屋に誰かが、いる。
だが、部屋の隅や天井を見渡すが誰もいない。
あたりまえだった。和久の部屋にはカギがかかってるのだ。
誰も入れるわけはなかった。

98 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:29:25.15 ID:VAmARMPt0
画面を見ると未だに「いたみがち」の文字が表示されている。
その意味がいまだに分からない。
和久は画面から逃げるように部屋のカギに手をかけた。
また、手にねっとりと、なにかが付着した。
真っ赤な血が、電灯で照らされる。
「ひぃ・・・」
窓から逃げようか、と考えた時、和久はとたんに背中に気配を感じ、動けなくなった。
背中に背筋が凍りつくほどの、何かがいる。そう感じた。
振り返る事ができない。
逃げる事もできない。
和久は固まったまま、荒くなっていく呼吸の音を聞くしかなかった。
首に、何かを感じた。
横目でそれを見る。
それは光っている。
光っている。
「はは・・・は・・・は・・・ははは・・・」
和久は笑った。
それが何か気づいて、笑った。
そして、恐怖した。
だが、恐怖は一瞬で終わった。

99 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:30:13.96 ID:VAmARMPt0
夜中の4時。
それは和久のパソコンの前にいる。
それは毎日チェックしているいくつかのサイトを巡り、
それは新しいサイトがないか検索にかける。
それは掲示板を観覧し、時々書き込みをする。
それはメールをチェックし、来ていればそれぞれに返信をする。
それは自分のサイトを更新し、反応を確かめる。
それはチャットを覗き、誰かいれば会話に耽る。
それは音楽ファイルを聞きながら、知りたい情報を探す。
それはフリーソフトを起動させ、ゲームを楽しむ。
それはその便利さに浸っていた。

いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。
いたみがち。

それは呟いている。
血まみれの指でキーボードを打ちながら呟いている。
インターネットは楽しい。とても楽しい。
楽しいから、キーボードを打つ指も弾む。
楽しいから、つい歌を口ずさむ。
「たのしいな、たのしいな・・」

そして今日も、誰かが影に堕ちる。

100 名前:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2007/02/03(土) 05:34:42.05 ID:VAmARMPt0
|A`) 起きてる人はいないようだし終わるか…


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